漫画の専門学校の卒業後の就職先は?卒業しても漫画家になれないって本当?

漫画の専門学校は、最新の漫画・イラストの制作技術を学ぶことができる専門学校です。

プロの漫画家が講師を勤めている学校や在学中から漫画家のアシスタントとして活躍できる機会のある学校もあり、漫画家やイラストレーターを目指す人には大変魅力的な進学先です。

そんな漫画の専門学校ですが、卒業した後の就職先にはどのような職業があるのでしょうか。

漫画の専門学校を卒業した後の就職先とは

漫画の専門学校を卒業した後の就職先には、主に以下のような職業があります。

漫画家

恐らく漫画の専門学校に在学する学生が最も憧れる職業が漫画家です。

漫画家と言えば、一般的には、少年ジャンプや少年サンデーなどの漫画雑誌での連載漫画家をイメージしがちです。

例えば、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦さんは、専門学校を卒業してから連載漫画家としてデビューし活躍しています。

ですが、連載漫画家は、漫画家の中でもごく限られた人しか成ることができない職業です。

野球に例えるとメジャーリーグでプレーする選手のようなものです。

漫画家になるためには、連載紙への掲載以外に、ネットの漫画サイトでの連載やコミックマーケットなどでの自主制作など様々な手段があります。

実際、最近では、ネットサイトで話題となった漫画作品がヒットしてドラマや映画に発展した例がいくつもあります。

漫画家アシスタント

いきなり漫画家になるのは難しいと感じた場合、漫画家アシスタントとして活動するのもひとつの手段です。

漫画家アシスタントは、ペン入れや仕上げなど、漫画家の作品づくりのサポートを行う仕事です。

漫画家アシスタントは、漫画家の仕事をサポートしながら現場経験を積むことで、自分の実力向上にもつながります。

実際に漫画家のアシスタントを経験した上でプロデビューしている漫画家も多いです。

イラストレーター

また、ストーリーよりも絵を描くことを得意をする場合、イラストレーターになることもあります。

イラストレーターは、ポスターや広告に用いるイラストの制作や画集の販売を生業としています。

イラストレーターになるには、制作会社などに就職して社員として制作に携わるケースとフリーランスとして、広く仕事を請け負うケースの二通りが考えられます。

漫画原作者・編集担当

逆に、ストーリー制作に重点を置きたい場合、漫画原作者や漫画雑誌の編集担当者として活動することもできます。

漫画原作者は、漫画のストーリー部分だけを考える職業です。

漫画家やイラストレーターとタッグを組み、作品を制作します。

代表的な原作付き漫画には、『北斗の拳』(武論尊)、『巨人の星』(梶原一騎)などが挙げられます。

アニメ制作会社

漫画やイラスト以外にも、アニメ制作会社に就職し、アニメーターとして活躍する卒業生もいます。

漫画の専門学校では、デジタル機器を用いてアニメの作画に必要な知識も学ぶことができるため、アニメの分野でも即戦力として活躍できます。

漫画の専門学校からの就職は「狭き門」

漫画の専門学校からの就職は、年商数億円という売れっ子漫画家になれる可能性もあり、夢が膨らみます。

ですが、漫画の専門学校からの就職はごく限らられた人にしか実現できない「狭き門」なのです。

入学してもリタイアする人が多い

漫画の専門学校は、プロの漫画家や漫画雑誌の編集者とコネクションを持っているケースが多いです。

そのため、実力のある学生は、入学して早々に漫画家のアシスタントとして活躍したり、小さい仕事を任せてもらえたりと漫画ビジネスに携わる機会に恵まれています。

その代わり、実力主義的な側面が強いため、実力を認めてもらえない学生は、いつまでも仕事に携わる機会を与えられません。

そのため、同級生との力の差を感じて途中でリタイアしてしまう学生も多くいます。

卒業する頃には、学生の数が入学当初の半分くらいになっていることも珍しくありません。

卒業しても漫画で食べていける人は少ない

また、卒業に至ったとしても、漫画やイラストの仕事で食べていける人はごくわずかしかいません。

漫画家は、連載を獲得し、単行本が売れれば数千万円?数億円を年収を手にすることができる夢のある仕事です。

しかし、どれだけ実力があっても、仕事の機会に恵まれなければ、漫画での収入は0円ということもあり得ます。

漫画の専門学校を卒業する学生の大半は、漫画・イラストの専業では食べていけず、アルバイトを併用したり、フリーターとして仕事を掛け持ちながら漫画を描き続ける人も少なくありません。

漫画の専門学校への進学には覚悟が必要

漫画・イラスト業界は、漫画の専門学校を卒業したからといってすぐに仕事にありつける業界ではありません。

漫画家・イラストレーターの道を目指したい場合、在学中・卒業後も相当の覚悟を持って努力を続ける覚悟が必要です。

漫画の専門学校は、漫画やイラストを制作するのに必要な知識を学ぶことができる学校です。

しかし、これらの知識は努力すれば独学でも身に付けることも可能です。

自分の将来の夢に向かって本当に漫画の専門学校に行くことが必要か、慎重に見極めを行い、判断することをおすすめします。

まとめ

漫画の専門学校では、プロの漫画家に指南してもらえたり、早くから漫画の仕事に携わることができます。

しかし、卒業して漫画家やイラストレーターとして活躍するための道は険しく、漫画の専門学校に進んだからと行って必ずしも漫画やイラストの仕事に就くことができる訳ではありません。

進路として漫画の専門学校を考える場合、独学で漫画やイラストを学ぶことと比較し、相当の覚悟を以て検討する必要があります。